支部長就任のご挨拶 平出 敦(24回卒)


 松本深志高校関西支部の支部長を13回の有田直之支部長から引き継ぎ、新支部長に就任しました深志24回の平出敦です。関西在住30年以上になります。大阪大学医学部で学び、大阪大学で臨床研修を行い、その後、関連の医療機関と大学で救急や総合診療に携わってきました。また、京都大学では、医学教育の専任教授としても働きました。現在は、近畿大学にお世話になっています。先日、深志同窓会会報の復刊第19号に宮坂均さんからのご報告が掲載され、身が引き締まる思いです。この同窓会報では、他の支部の支部長も掲載されていますが、皆さん、深志一桁の支部長が多いことを認識しました。自身が若輩であることをあらためて感じました。しかし、同窓会組織も若い世代の参加が期待されており、さらに新しい世代につながる会にできればと感じております。幸い関西支部は、事務局長の宮坂さんを支えとして子林さんご夫妻、井間さんを中心に、新人歓迎会、ハイキングをはじめとして、活発な活動を分担して行っており、若手会のメーリングリストによる情報交換もさかんです。幹事会の皆さんも、さらに次の世代へのつながりを重視して支部長にご推薦いただいたものと思います。その願いを少しでも前進できればと思います。

 長く近畿地方に在住しているにもかかわらず、当初は、なかなか松本深志高校の同窓の方と接点をもつことはありませんでした。はじめて関西支部の総会に参加したのは、熊井英水先生のクロマグロの完全養殖を達成したことに関するご講演と合わせてなされた総会であったことを鮮明に覚えています。東京では大学在住の深志高校卒業生を自ら集めて宴会をしたりしたのですが、関西に来てからは、さびしい思いをしていましたので、熊井先生のご講演は、とても勇気づけられました。関西に来て、若い間は知り合いもなく、無我夢中でした。もし関西支部の先輩や同輩ともっと早く接点があれば、肩ひじ張らずに暮らしていけたのになあと思うこともあります。巣離れして遠方で学業や仕事をすることは、一面、自由に存分に力を発揮できるメリットもありますが、時には心細い思いをすることもあります。このような若い人に是非、参画していただければと考えています。同じ学び舎で学んだ人生の大先輩の、利害関係を越えた言葉や助言は、故郷を遠く離れた若い方を安心させたり、勇気づけたりする力があります。
 
 有田さんには、本当に献身的に関西支部のために、事務局長の時代から働いていただき、支部の皆さんの総意として感謝を申し上げさせていただきます。はなはだ勝手ではありますが、今後とも、どうか関西支部のためにお力沿いをお願いできましたらと思います。

 また、先日の引き継ぎ会では宮坂さん、子林さんご夫妻、井間さんが、お寒い中、支部のタスクについてご相談いただきました。支部の事務を支えることは、地味でなかなか見えにくいタスクがあるということで、是非、少しでもお時間のある方は、お力添えをいただければありがたいと感じております。今後とも、少しでも、この支部の活動が楽しいものになりますように、願っています。