2011年新人歓迎会  (2011.6.11)

同窓会関西支部新人歓迎会も4回目となりました。今年も、昼の部は29回卒・矢ヶ崎善太郎さん(京都工芸繊維大学・准教授)に案内いただいて、京都市内の普段なかなか見ることができない建築物を見学しました。

6月11日、雨上がりの京都御所に集うのは、前後に緑の鯉のぼりを高く掲げた長野県出身の善良な老若男女三世代30名です。集団行動していると小学生でも必ず一人落ち着きのない子がいますが、御所の塀の扉見たさに側溝を越えセンサーに反応し警報鳴らす先輩もいらっしゃいます。

さらにたたみかけるように関西支部の歴史に残るような珍事が起こりました。

前方から疾駆してくるのは名にし負う皇宮警察のパトカーです。そして警官に尋問される関西支部長。

「その長い棒状のものは何ですか?」

(鯉のぼりです!)

「文字が書いてありますがメッセージ性があるかと?」

(ないない、高校の名前ですよ!)

「さようですか。それならまあいいでしょう。」

と一件落着ですが、前代未聞の珍事に一同大笑い。今後関西支部で末永く語り継がれるであろう大珍事に出会えた今年の新人は、実に幸運と言わねばなりません。26回卒・子林さんデザインのこの幟(のぼり)もすっかりお馴染みとなり、すれ違う方々から 「松本深志高、賢い高校ですよね」なんて声かけられたりして支部の自慢の幟となりましたが、京都御苑を警備する皇宮警察には怪しい集団、危険な幟に見えたのも無理からぬところかもしれません。ちなみにもう一本ののぼりには「起居有禮」と書かれていますが、こちらには気付かれなかったようで、こちらについて聴かれたらもう少しややこしいことになっていたことでしょう。

京都御所を出て向かったのは、平安女学院・有栖館と明治館です。男性メンバーはこんな時でなくては男子禁制の女子高校に入ることはできません。鯉のぼりを見た女子高生に窓から手を振ってもらって、皆で記念写真を撮りました。さらに一行は、九条家の遺構「拾翠亭」、旧閑院宮邸庭園を経て、キンシ正宗堀野記念館(京都市内で唯一残る造り酒屋)を見学し、夜の懇親会場のリーガロイヤルホテル京都に向かいました。


昼の30名から、参加者がさらに増えて、歓迎される側(50回卒以降)19名、歓迎する側(49回卒以前)24名の計43名が参加して懇親会が開かれました。24回卒・平出敦さんの名司会で、今年の新趣向は“私たちのじゃがいも”と題した他己紹介です。新人と年配者がペアになって一つのじゃがいもを見つめて特徴を覚えることから、楽しい会話が弾みます。あっという間に2時間が過ぎ、更けゆく京の夜に、恒例の校歌斉唱で今年の歓迎会も大盛況のうちに幕を閉じました。 (35回卒・井間、28回卒・宮坂)