2010年春のハイキング「紀泉アルプス雲山峰から山中渓へ」

2010年4月3日(土)快晴

「大阪平野を一巡りする稜線を踏破するハイキングの長大な計画」第3回目に行ってきました。

一応皆勤の私ですが過去2回は「途中からタクシー組」「謙虚な健脚組」だったので今回が初めての「健脚コース」参加です…というか今回は参加者9名で、私以外の先輩はみなさん山登りのベテランの方でしたので「健脚コース」しかなかったというのが正解でした。

不安を抱きながら出発前に団長の12回卒北澤さんがコース説明をされるなか失礼を承知で必死でおにぎり1個かきこみます。

深志同窓会関西支部の鯉幟型の旗を先頭に出発です。
鳥取池から少しの間は足慣らしということで平らな山道でした。山桜やヤブツバキ、そしてウグイスの声を楽しみながら余裕でおしゃべりしながら歩けました。

途中でワラビのような植物を見つけ「ワラビですかね?」と言うと12回卒の先輩に「それはコシダだよ。昔生物の秋田先生がこの植物のことをお尻を叩きながら「腰だ!コシダ!」と教えてくれたので覚えただよ。」というお話をしてくださいました。

そんな風になつかしい先生方のお話をしながらこの頃はハイキングを楽しんでいました。

俎石(まないたいし)山の展望台では関西国際空港が浮かぶ海が広がってました。
山から海を見下ろすというのは信州の山では味わえない光景ですね。


昼食は井関峠というところでいただきました。
北澤さんと26回卒の子林さんがいつものように重たい水を背負ってきてくださりお湯を沸かして温かいお味噌汁をいただきます。桜の木の下で地面にはかわいいスミレも咲いてます。とても癒やされました。

しかし後半真っ先に無口になり明らかに足取りが重くなったのは最年少の私でした。
最年長の深志1回卒の先輩と奥さまのお二人は颯爽と少し険しくなった坂道を登っておられるというのに…です。

そんな中元気づけられたのはすれ違う方との「こんにちは!」のご挨拶。
本当にさわやかでいいですよね。
そして今回は途中何度も幟を見た人に「長野から来たんですか?長野は山あるのに(笑)」
「松本深志、知ってますよ。いい学校ですよね。」と声をかけていただきました。
それまで無言で足元だけを見ながら黙々と歩き続けていた私ですがそういう言葉をかけていただくと思わず笑顔になり元気がでてきます。

途中雄大な紀ノ川から和歌の浦までを見渡せる雲山峰(490m)近くの展望台で休憩した後、13回卒の先輩がリュックをベンチに置いたまま軽やかに出発されたのにもみんなで大笑いして癒やされました。先輩がひねり出された一句。
「紀ノ川を 眺める山の 陽だまりの 気持ちの良さに リュック忘れる」(E先輩)




残りあと1時間と言われてからは垂直に近い下りの連続でした。
最初に「上りは体力、下りは技術」と先輩がおっしゃったお言葉をひしひしと感じながら1回卒の先輩ご夫婦からかなり遅れて何度も転がり落ちそうになりながらもなんとか完走。
9:26スタート 4:05下山
今回はテニスシューズで参加するというなめたスタイルでしたが次回からはちゃんと登山靴を用意してこの長大な計画全てに参加するぞと改めて決意致しました。

下山後「山中渓駅」の川沿いの桜並木の下でお花見をしました。
北澤さんの奥さまが色々と準備をしてくださってました。本当にありがとうございます。
日が落ちてかなり寒かったのですが「夜桜見物とは寒さに震えながら熱燗飲んで楽しむものだ!」とおっしゃる先輩のお言葉をお酒の飲めない私は寒さに震えながら拝聴したのでした。



お世話いただきました北澤さん、奥さま、子林さん本当にありがとうございました。
次回も楽しみにしておりますのでよろしくお願いいたします。

35回卒・井間雅子


13回卒 遠藤 勇さんのホームページに「紀泉アルプスへの登山」がアップされています。