現役深志生の京大訪問を見学

2009年7月27日、現役深志生向けに実施された
京都大学医学研究科医学教育推進センター教授・平出さんの
特別講義を聴講してきました。

久しぶりの京都、久しぶりの母校(学部は違いますが)に
ただでさえ興奮してしまっていたのですが、
普段聞く機会のないお話を平出さんからお聞きし、
その後一緒に参加したOBの皆さんとおしゃべりし、
とても充実した午後を過ごすことができました。

現役深志生(2年生)の印象は、
引率の先生がいらっしゃったからか、
初めての大学での講義に緊張気味だったのか、
受験について真面目に考えていて、ちょっと大人し目というところでした。
今回は貸し切りバスでの1泊2日の京都訪問、
京大の他、島津製作所の資料館も訪れるそうです。
2年生からこのような取り組みがあるなんて、
深志高校もいわゆる受験指導にかなり力を入れているのですね。

平出さんのお話の中で一番心に残ったのは、
講義タイトルにもなっていた「プロフェッショナル」の概念です。
エキスパート(熟達した人)との違いとして、
使命感があること、実際に貢献できる能力があることを挙げておられました。
そうした人材を育成するために、
京大医学部でも新しい教育方法を色々実践されていることも興味深かったです。
社会から求められる人材を育成するためのプログラムの充実(=教育の効率
化?)と、
設立当初からの自由な学風との狭間で、
新しい医学教育に取り組まれるというのはご苦労も多いかと思いますが、
医療を受ける側としては技術・人物ともに優秀なお医者さんが増えること期待し
ています!

関西支部のPRの時間には、有田さんが熱く語ってくださいました!
後輩へのメッセージを伝えに来ていた現役京大生の連絡先も
井間さんが控えてくださったので、
若い参加者が増えてくれるといいですね。

以下は、簡単ですが概要のご報告です。
昨日参加されたみなさま、是非是非フォローなどお願いします!

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京都大学医学研究科医学教育推進センター教授・平出敦さんによる特別講義
「新しいプロフェッショナルの構築に向けて」
2009年7月27日(月)午後実施
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●参加者
・現役深志高校2年生33人(男子:女子=2:1くらい)
・引率の先生3人
・OB:13回卒有田さん、27回卒宮坂さん、35回卒井間さん、40回卒山
越さん、44回卒川人

●プログラム ※タイムテーブル、違ってたらごめんなさい!
・13:15 現役深志生の自己紹介+一言(参加の動機など)
       -受験について悩んでいるので考えるきっかけとして
       -医学部に進みたいので
       -大学での講義に興味があったので など
・13:30 平出さんの講義「新しいプロフェッショナルの構築に向けて」
       -脾損傷の治療事例から医学研究者の仕事を紹介
       -京都大学設立や自由な学風にまつわるエピソード
       -変化する医学教育のトピック色々
         地方の医師不足問題にもつながる卒後臨床研修システム改定
         じっくり経験させる臨床実習ローテーション見直し
         集団活動や病院ボランティア等を通じた学生の人間力育成 
など
       -今求められているプロフェッショナルとは
・14:20 質疑応答
       -京大のチーム医療体制は?
       -医師不足問題をどう思いますか?
       -求められる(=人手不足の)役割を担う際の心構えは? など
・14:30 関西支部のPR(有田さんより)
・14:40 現役京大生(1回生3人、2回生1人、院生1人)からのメッ
セージ
       -現在の生活や大学での勉強、高校時代の受験勉強について な
ど
・15:30  終了



文責:44回卒川人