夜行軍


 2007811日夜から翌12日早朝にかけて、伊那市から権兵衛峠を越えて奈良井まで夜行軍を行いました。深志12回卒から31回卒までの8名(男性5名、女性3名)が参加しました。26回卒・子林夫妻の三男、塁(るい)さん(高津高校)も特別参加してくれました。

 午後9時半に伊那を出発し、なだらかな上り坂を歩くこと約3時間、権兵衛峠トンネルにたどり着きました。ここからは写真のようにマスクをかけた怪集団と化してトンネル内約4キロを元気に歩きました。「怪シゲナル歩行集団ハ深夜運転者ヲシテ眠気ヨリ覚醒セシメ、モッテ交通安全ノ一助トナシタル」ことは疑いないことでありました。
 トンネルを抜けて大休憩。その後は、旧・権兵衛峠道を歩き、心に沁みるような満天の星空の下、流れ星を数えながら奈良井ダムまで歩きました。ダムに到着する頃にはさすがに疲労と眠気がピークに達し、「なんでこんな馬鹿なことをするんだろう」というかつての夜行軍終盤の思いがよみがえりました。「誰や、 こんなアホな企画しよったんは!」の独白を胸に、ともあれ一行は、ベンガラ屋根と壁板の色がやさしい調和を見せる奈良井の街に無事到着しました。812日の朝5時半でした。


 12日はさらに新たなメンバーが加わり、鎮神社のお祭りがおこなわれる中、奈良井宿を巡りました。暑いさなかでしたが、永い歴史を感じさせるたいへん印象的なお祭りを堪能しました。
 夕刻からは、さらに地元塩尻の同窓生の方々も参加して、31回卒・土川さん宅で懇親会を行いました。宴の最中にちょうどお祭りの山車、お囃子、神馬が土川家の前を通りかかり、座敷からそれを見るという実に感動的な体験ができました。


 今回の夜行軍には女性が3名参加しましたが、これは松中・深志130年の歴史の中で前例のない快挙ではないでしょうか。
 夜行軍、またやりましょう。  28回卒・宮坂 均)